内装材で間取りは変わる
内装材の選び方で、出来る間取りは変わる!
例えば、洗面所に衣類をしまえる「お着替えクローゼット」がありますが、あれは内装材がもみの木だから出来る事になります。
つまり、もみの木が内装材に使われている事によって湿度のコントロールを勝手にやってくれる。
だから衣類を湿度の高いスペースに置いておける訳ですね。
それが、湿度コントロール出来ない内装材の場合は、衣類に水分が行きます。
それによって、衣類が湿っぽくなり匂いが発生したり、最悪カビが出たりする(汗)
そうならない為には、洗面所には衣類やタオルを置かないか、内装材を調湿する物に変えるかの2択になります。
自分達の場合は大丈夫ですが、住宅会社によっては内装材のリテラシーが非常に低い会社もある!
そんな会社に「お着替えクローゼットをお願いします」と頼んだ場合、内装材はビニールクロスになります。
その場合、もちろん衣類は湿度を帯びる事になり、湿っぽくなります。
それを担当者にクレームを出したらどうなるか?
「お客様のご要望でそうなっています。こちらでは、対応出来ませんのでもしであれば、除湿機を使ってください」以上になります。
家事の手間を減らそうと頼んだ「お着替えクローゼット」なのに、除湿機を置かなくてはいけなくなり、スペースは取られ、水を捨てたり、出したりしまったり、オマケに電気代までかかる(爆)
それでは、せっかく作ったのに逆に大変な思いをする事になりますね!
最近、雑誌を見たりしていると洗面脱衣室にクローゼットや収納を作っている会社は多く見受けられます。
今までの住宅にはほとんどそんな間取りをする事は無かったですが、今が空前の「お着替えクローゼット」ブームと言えるでしょう(笑)
ですが、残念ながら内装材はビニールクロスが圧倒的に多い(汗)
確かに「お着替えクローゼット」は、相当使えるし時短になるし便利だと思います。
だけど、表面だけを真似したら後で大変な目を見るのは、そこに住むお客さんになります。
間取りに機能を持たせたいのであれば、それなりの知識と理屈と素材を知っていなければいけませんね!
建築でお金をもらっている以上、自分達はプロなんですから勉強をした方が良いです。
自分が知っている住宅業界の人は、デザインや設備は一生懸命に勉強をします。
そこを勉強すると、お客さんにもウケがいいからですね。
だけど、技術的な事や素材の良し悪しなんてのは、普通の住宅会社はほとんど勉強しない。
ましてや、内装材なんて二の次三の次って訳です!
ですから、内装材で間取りに機能を持たせられるなんて、誰も思ってもいないのかも知れません!
それが証拠に、お着替えクローゼットの内装がビニールクロスになっている訳ですからね(汗)