高気密住宅の危険
今の住宅は高気密な住宅になっています。
ローコスト住宅ですら最近は凄く気密が上がってると思われます。
外周りに耐力面材を使う住宅が増えてきたからでしょうね。
住宅が高気密高断熱になった結果、家の中に熱の境界が
無くなりました。
これはとても良い事で、リビングと廊下やトイレの
温度差が少なくなる事によって体(心臓)への
急激なストレスが少なくなるって事。
それによってヒートショックでの事故が少なく
なるからですね。
しかし高気密住宅になった為の問題もある(汗)
化学物質の問題とカビの問題です。
「24時間換気をしてるから大丈夫じゃないの??」
ってなりますが、、、
法律上換気の計画は「1時間に0.5回家の空気が
入れ替わるように計画する事」ってだけで、
本当に隅々まで空気が入れ替わってるかどうかは
わからないって事です。
その計画が本当に効率よく換気出来るかは、それを
設計する人の力量しだいって事にもなりますが。
そもそも化学物質もカビも出ない内装を使えば良いだけです。
その方がシンプルで簡単(笑)
もちろん計画換気は効率よく計画した上での話ですけどね。
最近インターネットの掲示板で見つけた可哀想な記事で、
家を建てる時に自然素材の内装で固めた
(無垢の板を床や壁に貼ったらしい)
人の話で住んで数年で木の板にカビが発生した
との記事です。
話によると「木は調湿するからカビも出にくいし
化学物質の発生も少ない」と建設会社から聞いて内装を
無垢材にしたそうです。
クレームを言いたいけど建設会社はすでにないらしい(爆)
それで、自分でなんとかするためにカビの対処法を聞いてました
って記事です。
もちろん計画換気をされている家でのことですね。
可哀想ですがこれって普通に起きる話ですよ(汗)
まず「木は調湿します」は言葉が足りてない。
「自然乾燥で柾目材の木は調湿します」が正解です。
家が高気密高断熱になればなるほど気をつけなくては
はいけない事は「内装材と換気」ってこと。
それをすっ飛ばして造る高気密住宅は危険な家とも言えますね(汗)
「うちは高気密高断熱住宅です」って営業マンには
「内装は何を使われてますか?」と聞いてみてください。
「お客様のご要望で色々できますよ、うちは注文住宅ですから」
は危険ですのでそ~っと逃げましょうね(笑)
木の調湿実験をしました。
詳しくはこちら➡モミの木調湿実験