収納は必要な所に必要な分だけ。
新しい家にしたら収納を多くしたい!と考える人がほとんどです。
おそらく現状の住まいの収納が足りていないって事なんでしょう。
収納が足りないという事は、生活スペースに物が出てきてしまう。
そうなってくると、お金のある所にお金が集まる方式でその場所に
どんどん物が増えて行くことになります(笑)
収納が空いていたとしても収納にしまわずに、置きやすい所に置いていくからですね。
衛生上も子供の教育上もあまり良い事とは言えません。
そんな事もあって新しく家を建てる時には、収納を沢山ほしいと考えるんではないかと思います。
しかし、収納もたくさんあればあるだけ良いって話でもないです。
当たり前ですが、収納が沢山あるって事は家の面積の中で、人がいる部分が少なくなっているって事です。
「収納を多めにしましたので、リビングは6畳です」では意味がないですからね。
ですので、収納はどこに何をしまって置くか?それはどれくらいのスペースが必要か?
その収納は家のどこに配置しておくのが使いやすいか?を間取りを決めながら決めて行きます。
収納の必要量と間取りのバランスを考えながら設計して行く事が大切になってきますね。
それを決めるのは、お客様ではなく設計者の仕事になります。
ですので、未熟な設計者のプランはすぐわかります。
間取りを先に決めて、余ったところが収納になってますからね(汗)
何をどこにしまっていいのか??「帯に短し襷に長し」って感じです。
自分の感覚的に、住む人の人数×3~4畳くらいが収納の必要量だと思います。
ひと昔前の住宅よりは、収納の量は増えている傾向にあるように感じます。
完成見学会でもみなさんの関心が高いのは、リビングの造りや外観とかではなく収納に関心が高いです。
よく来場者の奥様に「この収納は何をしまって置くんですか?」
それに答えると「わ~凄く使いやすそう」って褒めて頂けます(嬉)
どれだけリビングを一生懸命作っても褒められるのは収納です(苦笑)
それだけ収納の使い勝手が大切だと思われている方が多いって事なんだと思いますけどね。
収納は必要な所に必要な分だけ造るのが良いです。
それを上手くまとめるには設計者の技量が必要って事になりますね。
木の調湿実験をしました。
詳しくはこちら➡モミの木調湿実験