今年も冬が到来しますが、冬場寒い家と暖かい家は何が違うのか?
結論から言うと、違いは3つになります。
「断熱性能と気密性能と床の方さ」で寒い暖かいは変わって来ます。
この3つの要素がバランスよくなってない家は「寒い」って事になります。
例えば、断熱性能はめちゃくちゃ高いが、気密性が低いと隙間風が発生しますので寒い事になるって事ですね。
また、その逆も有るって事でございます。
断熱性能も気密性能も高いが、内装材が硬い素材の場合も寒い家になります。
内装材も特に床材の話になりますが、硬い床は熱伝導率が高い事になります。
簡単に言えば、同じ温度でも綿と鉄では触った時に感じる温度感は変わってきます。
皆さん想像できると思いますが、当然綿は冷たく感じないし鉄は冷たく感じる訳ですね。
それが、熱伝導率の違いによって起こります。
だから「硬い床」は言い換えると「冷たい床」と言う事になります。
つまり、家が寒く感じてしまうのはこの3つの要素がうまく行ってないから起きる事になります。
逆を言えば、この3つの要素さえ抑えていれば確実に暖かい家は作れるって事になる。
最近の住宅会社の傾向を言うと「高気密、高断熱住宅」を売りにしている会社は多いが、内装材まで行きついている会社は少ないです。
確かに「高気密、高断熱住宅」とは謳っているが「暖かい家」とは言ってないとなれば、そうなんかもしれ無いけど、床がカラーフロアだったり広葉樹の硬い床だったりする事が多い様な気がする(汗)
そうなって来ると、室温の割に寒く感じてしまうって事が起きる訳ですね。
自分の理想を言うと「室温の割に暖かい」が環境的に理想だと思っているので、やはり内装材にも目を向けて行った方が良いんじないかと思っています。
自分達の場合は、床は針葉樹のもみの木になります。
もみの木は、柔らかいので熱伝導率は低い事になりますから、冷たく感じづらい事になるので室温より暖かく感じる事になる。
もちろん長期優良住宅の断熱性能、気密性能のレベルは余裕でクリアしていますから、性能はそこそこ高い事になっています。
「そこそこ」って言うのも、もっと性能を上げる事は全然余裕で出来るけど、そこまで上げる必要はないところまでは、性能を上げてますって事ですね。
性能もバランスですので「必要十分」で大丈夫で、性能が高ければ高いほどお金もかかる訳ですが、コスパが高いところでやめた方がお客さんの為になるし、十分暖かいと感じてもらえるから、他社との性能値争いみたいな事はウチはやりません。
そんな事やっても無意味ですからね(汗)
要するに、断熱性能値の争いすら無意味だと思っていまして、必要なのは「体感」だと思ってます。
数値は高いが寒い家なんていくらでも有るって事です。
その辺をプロが理解ている事は大事な事ですが、お客さんは「体感的にどうか?」って判断で良いのだと思います。
おしまい
山田 雄一
もみの木ハウス新潟では、夏暑く冬寒いという、新潟県の地域特性に合ったお住まいを提案しています。もみの木を内装材として使用した、健康で快適で安心な家族がふれあう素敵な空間をお客様に提供していきたいと考えております。