高気密高断熱住宅の落とし穴
家の中から発生する水をどう処理するか?
これは、高気密高断熱住宅に住む場合、絶対に考えておかないといけない事になります。
「水」と聞くと、お風呂やキッチンの給水とか排水の話かな?と思われる人が多いのですが、問題はそこだけではなくて、炊事や洗濯物から発生する水分なんかも、かなりの量の水が室内に発散されるわけです。
もっと言えば、人は1日2,000〜3,000mlを汗や呼吸や排泄物から発散します。
排泄物を除くと、人は1人あたり大体1日1,000mlは何もしなくも「水」を出している事になります。
そして、高気密高断熱の住宅は外気温に影響されづらい家であり、外の空気が家の中に入ってこない家であります。
つまり、家の中の空気も外に出づらい事になる訳でして、家の中から発生する水分も外に出づらい住宅になる訳です。
「高気密」なんだから当たり前ですよね。
ですから、24時間換気が必要になる訳ですね。
24時間換気システムは簡単に言えば、24時間換気扇を回して、2時間で家の中の空気を1回分外に出しているんですね。
「あー良かった!これで家の水問題は解決されたー!」ってなれば良いんですが、そんな簡単な事ではないんですよね〜!
問題は、24時間換気が家の隅々の空気まで引っ張り出して外に排出してくれるかどうか?になります。
答えはノーです!
批判を恐れずに言うならば、家の隅々の空気は動いてないと言うと極端ですが、ほとんど動いていません。
そして、そこに湿気はたまる事になる!
だから、タンスの裏はカビるんですね(汗)
ですから、まずは空気が淀みやすい場所を作らない事が大事ですし、発生した湿気を一旦預かっておける内装材が必要になる訳です。
それが、ウチで言うもみの木の内装材になります。
内装材がもみの木ですと半永久的にしかもオートマチックに調湿を行ってくれる訳でございます。
オマケに、もみの木の抗菌効果でカビは発生しづらい環境になる!
本当に環境が悪くてカビが発生したとしても、無闇にカビが広がっていかないのも、もみの木の特徴ですね。
高気密高断熱住宅は、温熱環境の面から言えば圧倒的に快適になるし冷暖房費の削減にも繋がりますが「何か良いと何か悪い問題も起きる」と言うのが世の中になります。
そこに対処が必要になってくる訳ですが、対処に至っていない住宅が沢山あるな〜って自分は感じています(汗)
「高気密高断熱住宅で快適!」って広告を出しているのに内装材がビニールクロスだったりするのがそれですね(汗)
つまり、快適な住宅を建てるには、論理的な思考が必要になります。
「湿度管理が大事になるから内装は調湿する内装材にしよう」みたいな感じです。
そこが出来ていないと、一生カビや劣悪な空気環境に悩まされていく事になるって事だと思います。
おしまい