基礎工事の考え方
木造住宅と言えども、基礎は鉄筋コンクリートになります。
ですので、自分達は鉄筋コンクリートの知識も必要になってきます。
鉄筋コンクリートの場合、骨組みに鉄筋を並べ、そこにコンクリートを流し込む事になります。
鉄筋とコンクリートはそれぞれ別の役割を担っておりまして、鉄筋は引っ張りに強くコンクリートは圧縮に強い性質がありますので、2つ合わさって強固な基礎ができると言う感じです。
もみの木ハウスの基礎工事は、構造計算をしておりまして、どこに?どれくらいの荷重(力)がかかるかを計算した上で、イノスグループのマニュアルに沿って基礎工事を進めて行きます。
鉄筋が並べ終わった時には、配筋検査を行って図面通りに鉄筋が並べられているか?鉄筋のジョイント部分はしっかり補強されているか?等の検査をやります。
ちなみに、配筋検査はイノスグループ認定検査員の資格がある人でないと検査ができない仕組みになっております。
工事は人がやる事ですから、マニュアルがあっても、検査をしないと抜けがあったりしますので、そこでしっかり確認、修正をした上でコンクリートを流し込む事になります。
しばらく養生期間をおいて、型枠をバラして完成になりますが、完成したら今度は基礎検査を行い合格したら、基礎工事完成となります。
さて、建築工事において基礎工事は地味な工事になりまして、あまり着目されない所になると思うんですが「人も家も基礎が大事」になります。
基礎が歪んでいれば建物も歪むし、基礎が壊れれば家も壊れる訳でございますから、とても大事な部分なんですね!
特に、鉄筋の工事は後でやり直す事ができませんから、しっかりチェックを受けてから次に進まないと取り返しがつかない状況になります。
やはり、ここでも大事になってくるのが基礎の構造計算と工事マニュアルになります。
普通の家の場合、基礎の構造計算はしない所が多いです。
マニュアルも無く無秩序な工事をする会社も普通にありますね。
ですので、心配なら住宅会社に確認をしてみたら良いと思います。
「基礎工事のマニュアルってありますか?」とか「鉄筋検査はどこの誰がやられるんですか?」って感じで聞いてみてくださいね!
そして、基礎も耐用年数がありまして「何年持たせるか?」と言うのを決めて自分達は工事をしてます!
もみの木ハウスの基礎で言うと「100年」持たせるように作っています。
計算上100年なんですが、実際はもっと持つと思われます。
ですから、それに向けて鉄筋の太さやコンクリートの厚さやコンクリートの強度を決めている!
ちなみに、鉄筋はコンクリートの中で錆びると膨張してコンクリートが中から壊れて行きます。
ですから、鉄筋が錆びないように強アルカリ性のコンクリートで包み込むのですが、コンクリートのアルカリ性も時間を重ねる事によって、中性に向かっていきます。
コンクリートが中性になると鉄筋が錆びて中から壊れて来るって感じになりますね。
自分達が作る基礎はコンクリートが中性になるまでに100年かかるであろうと言う計算上で造られておると言う事です。
なんにせよ、お客さんに安心して永く住んでもらう為には、構造計算とマニュアルに沿って基礎造りをするべきだと自分は思っていますって話でした。
おしまい