家のデザインをどう考えているか?
自分が家のデザインをどう考えているか?
基本的には、デザインよりも性能を重視したいと考えていまして、あまり複雑なデザインは性能を落としますので、自分はあまり好きではないです。
とは言え、見た目も住んでいて嫌になるほどの住宅はよろしくないと考えております。
外観のデザインで自分が気をつけているのは、先ずは屋根をシンプルに薄く作る事を心がけております。
屋根というよりも、軒先の厚みを大きくしない事ですね。
新潟の場合は、積雪の関係上あまり軒先を薄くしてしまうと、軒先が折れたり壊れてしまいますから、なるべく薄く作りたいと考えています。
軒先をゴツく作ってしまうと、他をどれだけ頑張っても美しくは見えない!
それは、内観の作り方でも同じでして窓枠なんかを厚みのある木材で作ってしまうと「なんかゴデゴテした感じだよね?」って思われてしまいます。
だから、木の枠とかは薄く作る様にしています。
幸いもみの木の枠は柾目材で作られておりまして、曲がりが少ないですので薄く出来るんですね!
これが、板目材ですと厚くしないと木の反りを抑えられないので、どうしても厚く作るしかない!と言う事になります。
自分が好きな木造建築は、数寄屋建築や茶室の建築になりまして、お城や武家屋敷の様な「質実剛健」な感じの建築と言うよりは「あえて華奢に見える感じ」を自分は良しとしております。
デザインに「正解」と言う言葉はありませんが「シンプルで飾らずに偉ぶらず
トータルで美しい建築」が自分の中では正解と考えております。
かなりマニアックな話で、分かりづらい話だったと思います。
デザインの話を書いたのは、あまり無かったと思います。
いつもは「デザインよりも機能美」だと言っていますし、自分の美的感覚を他人に評価してもらおうとは思っていないからです。
そもそも、この手の話をしたとしても響く人が居ないと思ってたからです。
ところが、意外と細かい納まりに気がつく人が増えてきていて、ちゃんと自分の考えは主張しておいた方が良いなと思いまして、今回書かせていただきました。
おしまい