「リビングは何畳がよろしいですか?」なんて事は聞きません。
家のプランをどうやって決めるか?
普通の会社の場合は「お客さんの要望」を重視する傾向にあります。
重視というよりかは、言われた通りに作るが基本になります。
そうする事によって、契約できる確率が上がるだと思います?
それがダメでは無いけども、お客さんは素人になります。
自分がどんな性格でどんな生活スタイルで、どうすると家事がしやすいのか?とかは中々わかっている人は少ない訳です。
それは、自分が思っているほど自分はどんな人か?なんて言うのはわからない訳ですし、わかったところで、プランに反映させるのは至難の業だと自分は思っています。
そもそも、家づくりには色々な制限がある訳です。
予算的な制限や、敷地的制限、法令的な制限、構造的な制限なんかですね。
その制限の中で、家づくりをする事になる。
お客さんは住宅会社に「どんな家にしましょうか?」「ご希望の間取り等はありますか?」なんて聞かれたら、今までの住まいの不満や不備を全て改善したいと考えるし、もっと言えば夢の様な生活洋式を叶えたいと考える人も少なく無いです。
例えばで言えば「リビングを20畳にして家でパーティーを開きたい」とかですね。
正直言って「今現在の家にどれだけ人が来てますでしょうか?」って感じです。
今現在の家でも、人がたくさん来る!しかも毎週!という家であれば、それも必要なんかもしれませんが、そんな家はレア中のレアでございます。
「それは、今の家が手狭だから呼べていないだけ」と言う人もいますが、それは「勉強部屋があったら成績が上がる」と言っている子供と一緒でございます(汗)
勉強する子は勉強部屋がなくても勉強します。
これと全く同じ事が起こります。
20畳のリビングを作っても、結局人を呼ぶのは1回か2回でしょう。
そして、残るのは無駄に広いリビングとリビングを広く取るために、収納を削った結果、物が散乱する住み辛い家だけです(汗)
そうならない為には、やはりプロが主導でプランを導いてあげて具現化してあげる事が、自分は必要な事なんだと思います。
自分の場合は、その為にプランニング前のヒアリングを重点的に行なっています。
そこで「部屋の大きさをどうしますか?」なんて事は聞きません。
自分が知りたいのは3っだけで、「新しい家でどんな生活をしたいのか?」「朝起きてから寝るまでにどんな行動をして生活をしているのか?」「身体的特徴や性格」だけです。
それを元に、自分はお客さんに合ったプランを作っていきます。
自分がそのお客さんになりきった想像して、書いていきます。
ですから、間取りや家のサイズ感や動線やデザインなんかも全てに理由があるプランを作れる事ができる。
もちろん、数ある制限もクリアして作っています。
ここまでやれていれば、お客さんも決断がしやすいプランになっていると思います。
要するに、プロにプロの仕事をしてもらう事が、本当にお客さんが住みやすく長く住んでもらえる家作りになると考えています。
おしまい