住宅プランのやり方には2種類あります
家作りで1番失敗してはいけない事は「お金」で失敗する事になります。
では、2番目は何か?
自分調べですので、自分の主観になるのでご容赦頂きたいのですが、自分が思うに「間取り、家の大きさ」だと思っています。
良くあるのが「家が大きすぎる」とか「部屋を大きくし過ぎて収納が無い」とかが圧倒的に多い!
これは、何故起きるのか?ですが、それは「間取りをお客さんが決められるから」だと思っております。
俗に言う「自由設計の悲劇」ですね(笑)
普通の住宅会社のプランニングは「たたき台」と言うとりあえずのプランが何個か出て来まして、それをお客さんが「リビングはもうちょっと広い方が良いかな〜」とか「玄関もうちょっと広くして欲しい」とかの要望をそのプランに乗せていきます!
そうやって、プランは出来上がって行くんですね。
ここで問題なのは、100分の1とか50分の1のプラン図を見て、お客さんは本当にサイズ感をわかっているのかが問題だと思います(汗)
ハッキリ言わせて頂きますと、わかってない人が多いと思います。
でも、要望を言う訳です。
これって、お客さんが悪いんじゃなくて住宅会社が悪いと思われます(汗)
分かってない人に「どうしましょうか?」と聞く訳ですから、聞かれたら良く分からなくても答えるしかないでしょう?
そして、住宅会社はお客さんに決めさせた方が早くプランが決まると思っていて、早く契約に持ち込めるからなんだと思います。
もしくは、そうとう自分の設計力に自信がないかですね!
どちらにしても、お金の関係上家の大きさは決まって来ます。
大きさが決まっているから、部屋を大きくすれば収納は減る訳ですよね。
でも、お客さんは紙の上だけではサイズ感覚がおかしくなりますので、収納が少ない事に気が付かない事になるし、自分がリビングを広くして欲しいと言った手前引っ込みがつかない感じになり、そのプランで家造りが進んでいく訳でございます。
住んでみて「あれ?収納が全然足りない」とか「部屋が広すぎて掃除が大変」って話になり、後悔をする事になるんですね。
ですので、自分の場合はお客さんに「どうしましょうか?」なんて事は聞きません!
知りたいのは、敷地の情報、お客さんの身体的特徴、性格、普段の生活パターンや行動パターン、物の量を教えてもらいます。
そこから、自分が想像して必要な家の大きさや部屋の広さや向き、収納場所と大きさ、動線なんかをプランに落とし込んでいきます。
ですので、プラン提出の時は「こんなプランになりました、いかがですか?」と言うよりは「帰って来たら、ここでコートを脱いで、クツをこちらに片付けて、ココで手を洗って、買い物して来た物をパントリーに収納して、、、これでお間違いありませんか?」と聞き取りした行動パターンが間違っていないかどうかの確認になります。
ここで聞き逃しや言い忘れがあれば、修正をしてプランは完成になる感じですね。
ですので、住んでみて住みづらいとかがあれば、お客さんのせいではなくて自分のせいなんだと思いながら、一軒一軒丁寧にしっかり考えながらプランをしている訳です。
ですので「似ている間取りはあるけど、同じ間取りは無い」と気づく人には言われます。
朝起きてから、寝るまで全く同じ行動パターンの人はいないから、微妙に色々調整をしているんですね。
自分の場合は、こうやってプランは決めておりますし、これがお客さんに喜んでもらうプランニングの仕方なんだと信じております。
どちらのプランのやり方が好みかは、お客さん次第だと思いますので「こんなやり方をする所もあるんだ〜」と思っていただけたら、それでオッケーでございます。
おしまい