何をやらないか?パート1
自分達の家作りは、「何をするか?」で考えていくのではなくて「何をしないか?」で組み立てられています。
「何をしないか?」を決めると言うのは結構難しい事で、ゴール設定がされていないと決められない事になります。
つまり、自分のゴール設定は「お客さんを幸せにする事」になるんですが、幸せにするには「どんな家じゃなくてはいけないのか?」と言う事がわかっていないと「何をしないか?」なんて決められない訳でございます。
では、何をやらないと決めているのかって話ですが、決めているのは大きく分類すると3つですが、今回はその中の1つを書いていきたいと思います。
1つ目は「長期優良住宅」以外は作らないと決めています。
長期優良住宅も実を言うと色々なんですが、住宅性能全てがそこそこ良質な物が長期優良住宅なんですが、自分の場合は長期優良住宅が最低基準にしていて、必要であれば基準を大きく上回る性能の家を作ります。
それは「住む人が安全で、安心できて、快適」である事は当たり前なんですが
「快適なのにランニングコスト(光熱費)を安くしたい」と言うのと
「100年以上家を持たせてお客さんの資産として行きたい」と考えているんですね。
ですから、長期優良住宅の基準以下の性能では絶対にそれを叶える事は出来ない!
だから、それ以下の性能の家作りはしないと決めています。
日本の住宅寿命の平均が約30年とされていて、先進国の中では短い方というか下から数えた方が早い(汗)
30年で建て替えが必要になるという事は、30歳で家を建てると60歳で建て替えるって事でして、35年の住宅ローンを組んでいる場合5年残債が残る訳ですね(汗)
簡単に言うと、30年しか持たない2000万の家を二棟作るより100年持つ3500万の家を1棟作る方が得でしょって言う小学生でもわかる理論になります。
そんな短命な家作りばかりをしていると、グローバル化のこの世の中で日本人だけは家にお金を使いすぎて他に投資ができなくなる。
つまり、国力が下がる訳ですね。
別に他国と戦う訳では無いですが、住宅寿命が長くなれば家にお金を注ぎ込まなくて良くなるので、子供や家族の為にお金を使える訳です。
そうなってくると、金銭的にも時間的にも豊かな人生になりそうじゃ無いですか?(笑)
そして、住宅寿命が100年になると言う事は、自分が住まなくなった後は子供や孫に残してあげられる事になる訳です。
自分が建てた家が子供や孫の生活を豊かにするって事です。
これからの住宅と言うのは、以上の理由から高寿命化に進むと自分は考えていますが、今は移行期ですので選択ができる訳です。
どう考えるかは、買う人の考え方だと思いますが自分は長期優良住宅以外は作らないと決めていると言う事です。
それが、長い目で見てお客さんの幸せにつながると確信しているからですね。