家を資産にすると言う考え方vol.1
長く快適に住める家を作ると言う事は「資産」を作る事になります。
問題は「長く快適に」と言う部分でして、住宅性能が建ててから急速に落ちてしまう様な構造や断熱材や各部仕上げ材の場合資産になる家づくりは出来ません。
その様な住宅は、逆に負の遺産となるケースが多いでしょう。
では、家を資産にする為にはどうしたら良いか?と言う話ですが、長い話になると思いますので、3〜4話くらいに分けて書いていこうと思います。
それでは、家を資産にしたいと考えた場合、まずは構造がしっかりしていないといけません。
構造とは簡単に言えば、住宅の強度を担っている部材の事ですね。
つまり、基礎とか柱とかです。
さて、構造の強さをどう調べるか?
ですが、今の基準で言えば「耐震等級」と言うのである程度判断出来ると思われます。
耐震等級は1〜3までありまして、3が1番強度が強いことになっています。
当然ですが、家を資産と考えるのであれば、耐震等級は3が必須になりますし、建物の建つ部分の地盤の補強も必須になります。
性能的に長く快適な家ができても、柱が曲がったり床が斜めになっている家には住めないからですね(汗)
そう考えると、構造計算をしていない家は厳しい話になります。
皆さんは「建物は全棟構造計算されて建てられて居る」と思っている人がかなり多いらしいのですが、そんな事はございません!
2階建以下で500m2以下の住宅は構造計算しなくても建てられる法律になっております。
500m2って1,2階の床面積が約150坪の家まではしっかりした構造計算いらないって事です!
そんな大きい家は、普通の人の場合作りませんよね(笑)
つまり、今建っている住宅のほとんどはしっかりした構造計算はされていません(爆)
構造計算はつまり許容応力度計算と言う計算をしているのですが、上記の150坪以下の住宅も何も検討をしないで家が作れる訳ではなくて、壁量計算等の中学生が計算できるレベルの簡易的な計算はしておるのですが、強度を担保できる様な計算ではないって事です(汗)
それで許されている法律が恐ろしいと自分は思っちゃいます。
構造計算(許容応力度計算)は、これがまた超絶複雑な計算をしておりまして、構造材の全部材のサイズや樹種、接合部等の力の流れ全てを検証して、最適解を導く計算をしている訳でございます。
自分達の作る家は、全棟この構造計算(許容応力度計算)をイノスグループに依頼してやってもらっていまして、全棟耐震等級3プラス制振装置を標準装備した家になっております。
話によると、少し前の熊本地震で構造計算(許容応力度計算)以外の計算方法によって「限りなく3に近い耐震等級2」の新築住宅が倒壊して、構造計算をした建物はほとんど被害が無かったと言う事実があります。
ですから、家を資産にしたいと考えた場合、構造計算は必須となります。
超快適な住宅を作っても、地震で壊れたら意味ないからですね(汗)
つづく