建てた後にお金がかからない家が良い
自分の家作りで絶対に取り入れておきたい考え方の話をしておりまして、これが5話目になります。
今回は「住み続けて行く中で、なるべくお金がかからない事」
について書いていきたいと思います。
家は買う時に、大きい費用がかかります。
それをイニシャルコストと呼びます。
ですが、家は建ててからもお金がかかります。
光熱費もそうですが、建物のメンテナンス費用もかかる!
この費用をランニングコストと言いますが、建物によってイニシャルコストもランニングコストもかなり違ってくる。
簡単な目安で言うと、安い家ほどイニシャルコストが安くランニングコストが高い傾向にあります。
そして、自分の試算でいくと20年以内に安い家のトータルコスト(イニシャルコストとランニングコストの合計)は自分が作る家のトータルコストを超える計算になります(汗)
つまり、目先の住宅取得価格ばかりに気を取られていると、将来大幅に損をする事になります!
しかもローコスト住宅の場合、居住性も快適性も安全性も低い事になります。
それなのに、長い目で見るとお金が沢山かかると言う事は、精神安定上良くはない!
車で言えば「値段は安いけど燃費は悪いし、すぐ壊れるから車検は高いし、乗ってて快適じゃないし、事故ったら死んでしまう車」という事ですが、そんな車買う人いるんですか?って感じですが、住宅の場合は買う人が居るって事です。
って言うか、普通の人はイニシャルコストだけは相当シビアに考える人がほとんどになります。
なんでそうなるかと言えば「家はどこで建てても同じ」と思っている人が多いからです。
そう思う気持ちも分からなくも無いですが、実際はそうじゃないと言う事です。
例えばですが、同じ外壁を使って同じ家造りをしたとしても、作り方や作る人間が変わると、外壁の持ちが全然変わります。
何が違うのか?と言うと、外壁を長持ちさせる方法を知っているか知らないかの違いです。
一例ですが、外壁通気工法が完璧にできているかどうかだと思います。
自分の感覚ですが、建築中の物件を見る限りしっかり外壁が長持ちするように考えられて作られているの物件は、半数以下だと思います。
ローコスト住宅は全滅に近いでしょう。
ただ外壁を貼ってあるってだけだと思います。
「その工事の仕方だと、メンテナンス費用が相当かかるよね」って言うのはわかります。
下手すると15年経ったら、外壁を張り替えないといけなくなる場合だってある仕事の仕方です。
外壁張り替えにかかる費用は、小さい家でも2〜300万円かかる場合があります。
その時点で、トータルコストで逆転するんです。
しかも、家にはもっと沢山メンテナンスが必要な部分があるんですよ!
屋根も、床も、水回りも、壁紙もある訳です。
厳密に言えばもっとある訳です。
だから、なるべく家を建てるタイミングで、長持ちする素材で長持ちする工法で家は建てないと、家にばかりお金がかかって他の事にお金を回せなくなるんです!
それって、人生豊かにならんでしょ!
って自分は思ってます。
この世の中に「安くて良い物」や「安くて長く快適に使える物」なんてありませんよ!
それを分かってもらえると、日本の住宅環境は少しは良くなると思うし、皆さんの人生も少しは豊かになると思うんですが、なかなかうまく伝える事が出来ないです。
自分の伝える能力がないのが歯痒く感じておりますが、このブログで少しでも感じてもらえたら嬉しいです。
今回で、自分が作る家に望む事のブログは最終回となります。
色々偉そうな事を書いてきたとは思いますが、自分の本音とただの事実を書かせて頂きました。
批判を恐れずに言うのであれば、日本人はもっとまともな家に住んだ方が良いと思います。
住む家で人や人生は変わるからです。
もっと豊かになれるし、将来の子供達にも資産を残してあげられるからです。
「未来の子ども達が豊かに暮らせる社会をつくる」がもみの木ハウス新潟の企業理念です。
それを叶えるために、自分はブレずにやっていきたいと考えております。
長々となってしまいましたが、お付き合い頂きありがとうございました。
おしまい