断熱性能とコストの関係
断熱性能は高ければ高いほど快適な家になります。
とは言え、性能を上げれば上げるほどコストもかかります。
当然ですね!
自分の場合は、壁と屋根にウレタンを吹き付ける断熱材を使っています。
これのメリットは「施工むらが少ない」事です。
誰がやってもと言うと職人さんには失礼になりますが、時間や生産性や綺麗さを除けばほとんど誰でも同じ断熱性能が出せる!
それが、自分の中で1番のメリットだと思って採用しています。
ちなみに、吹き付け断熱よりも計算上の断熱性能が高い断熱材なんて、いくらでもある訳ですが施工する職人や構造によって性能にバラツキが出る場合があるので、自分は使っていません。
さて、断熱性能は高ければ高いほど家の中の温度差は少なくなり、ランニングコスト(冷暖房コスト)は安くなります。
快適な家を作ろうと思えば、一般的にはまずはそこからって感じだと思います。
自分も、確かにそう思いますが冒頭で書いた通り、性能を上げれば上げるほど製造コストが高くなります。
それは、ある一定の数値以上を超えて、更に性能値を上げようとすると一気にコストが上がります。
例えば、自分達の様な内断熱にプラス外断熱で性能値を上げる場合、かなりコストはかかります。
そこから、さらに少しでも数値を上げようと頑張る事もできるんですが、そこから先はお金を沢山かけた割には、数値は少ししか上がらなくなってくる訳です。
例えは良くなくて申し訳ないのですが、普通の廻るお寿司屋さんと高級廻るお寿司屋さんを比べると、以外と値段的差は少ないですが、美味しさにかなり差があります。
そこから、廻らないお寿司屋さんになると値段は高くなる割に、あまり味の差は無いのかな?なんて思ったりします(自分がおかしいのかもしれませんが?)
当然廻らない方が美味しいに決まっていますが、値段ほどの差があるのか?ってなります。
そんな感じです(汗)
つまり、断熱性能もコスパが良い数値とそれ以上行くとコスパ悪くなる境界線がある訳です。
自分は、コスパが良い所の最大限良い数値を目指して作っています。
そして、これはお会いした人には体感していただく事ができるんですが、人が触れる部分の素材で体感温度は大きく変わる事になります。
どれだけ性能が良い住宅でも、内装が硬い素材を使っていれば寒く感じるんですね。
そこは、数値では出て来ない訳です。
ですから、自分の場合断熱性能はほどほどに高性能にして、後は人が触れる部分にお金をかけてトータルで快適な家を作る作戦に出ています。
元々自分が前にいた会社は、内外断熱を駆使したりして数値上圧倒的な性能を作り出す事を得意とする会社にいた訳です。
そこで色々経験した上での作戦って事です。
結論を言えば「1つの事だけ特化していても快適な家にはならない」と言う事になります。
とは言え、断熱性能が低くても良いと言うことでは全くありません。
内装材に硬いものを使えば使うほど、硬ければ硬いほど性能は上げる必要があるって事ですね。
限られたコストを上手く使ってトータルで性能の良い住宅が自分は好きってお話でした。
おしまい