バルコニーを作らない訳
「新潟県の住宅にバルコニーは無い方が良い」と自分は考えています。
一般的にバルコニーの用途としては、洗濯物や布団を干すときに使う
と考えられているのだろうと思いますが、冷静に考えると新潟県の場合バルコニーは役に
立たない期間が長いです(汗)
新潟はとにかく曇天の多い地域で冬には雪が降る。
そとに洗濯を干せる期間は短いですよね。
その使える期間が短いバルコニーに建築の予算を取られるのはもったいないと考えてからです。
自分の場合、百歩譲ってそう言った物を付ける場合、屋根付きバルコニーをつけます。
屋根付きバルコニーを建築用語では「ベランダ」と言ったりしますが、
屋根が付くので当然値段も上がる事になる。
しかし、屋根をつけないホントのバルコニーは役に立たないどころか、風で飛んでくる葉っぱや雪で
排水溝が詰まってしまい掃除をしないと雨漏れします(汗)
さらに言うと、バルコニーには床にFRP防水と言う防水をかける事がほとんどですが、
紫外線を直に浴びると劣化が早いです。10年位でメンテナンスが必要になってきますね。
つまり、バルコニーを造るのは思った以上にお金が掛かるし維持費も掃除の手間もかかる
その割には使い勝手も良くないし使える期間も短いって事になります。
だから自分の場合は「洗濯物を干す場所は考えてありますのでバルコニーはつけません」って事になる。
では「他の家には何でバルコニーが付いてるのか??」
それは、設計士がお客様とプランの打ち合わせの時に「ここに洗濯物を干せますよ」って言うためです。
バルコニーが無いと「どこに洗濯物を干すの??」ってお客様から突っ込みが入りますからね。
一応「お客様の生活を考えて設計してますよ」ってアピールする為にバルコニーは必要なんです(笑)
となると普通の設計士は生活をトータルで設計してない事になりますが、
たぶんそこまで考えてない人の方が多いでしょう(爆)
その場を口で凌げれば契約になりますからね(大爆)
ちゃんと考えている場合は、1階の室内に洗濯を干すスペースを考えているか、屋根付きのテラスを付けているはず?
1階で洗濯をして2階のバルコニーで干すってかなりの重労働のわりに洗濯は乾きませんからね。
さらに言うと、室内に物干し場を作る場合は内装材に調湿するものを使わないとカビの温床になるので危険です。
自分の場合で言えば、モミの木の内装材って事になりますね。
モミの木の内装の場合は家中どこに干しても洗濯物の乾きが良いです。
それは、モミの木の家にお住まいになられたお客様が口をそろえて言われます。
洗濯の負担を軽減できるって事は「家事が少し楽になる事」ですね。
話はそれましたが、うちの場合そんな色々な理由でバルコニーはつけていません。
自分とプランの打ち合わせをする機会がある方は、「バルコニーが無いけど洗濯物をどこに干すの?」
と突っ込んでみてください(笑)
「洗濯物はここで干して、ここでたたんで、ここに片づけて下さい」
って普通に言いますので、「ほんとに言った」と思ってすこし笑えるかもしれませんよ。