タンスの裏側がカビる理由
家の中には「空気が動かない場所」が存在します。
今の家は昔の家と比べて気密性が高くなりますので、24時間換気システムを設置するのが法律上義務になります。
24時間換気は、計算上1時間に0.5回家の空気を入れ替える様に設定されております。
ここで大事なのは「家の空気」であって「家の隅々まで」ではないって事でございます。
換気されやすい場所の空気は絶えず換気されておりますが、換気されづらい場所の空気は換気されません!
例えば、どんな場所の空気が動かないのか?ですが「下駄箱」「物置」「クローゼット」「食器棚やキッチン収納」等々ですね。
共通するのは「扉が付いている場所」になります。
扉が付いている場所は、どうしても空気が動きません!しょっちゅう開け閉めをしている所であれば、そうとも言い切れないのですが、扉がある所と言うのは空気が動かないケースが多い。
では、空気が動かないと何か問題があるのか?と言う話ですが、中々問題ありでございます。
空気が動かない場所は、暖房時に温度の移動も少ないですので、その部分は空気が冷たい事になります。
湿度は温度の冷たい方に動く習性がありますので、空気が冷たい上に温度差が生まれますので結露が発生します。
結露が発生するとカビが出ると言う事になりますね。
わかりやすく言うと「タンスの裏側がカビる」現象でございます。
タンスの裏側は、空気が動きづらいので温度が冷たくなる!
そして湿気を呼ぶので、温度差で結露になりカビが発生するんですね。
下駄箱の靴がカビるとか、クローゼットのスーツがカビるのも、それと同じ現象です。
大事な靴や服がカビるのは、困りますよね(汗)
だからこそ、そう言った空気が動かない部分の内装材は調湿効果のある素材を使わないと、まずい事になる。
もみの木ハウスが、収納や下駄箱に多くもみの木を使うのはコレが理由になります。
もみの木は調湿効果が高い上に、カビを寄せ付けない効果や、臭いを消す効果がある。
ですので、大切な靴や服をなるべく良い状態に保つことができているんですね。
もちろん、ビチョビチョの靴をそのまま下駄箱に入れていたら、靴自体に水分が含まれてるのでカビます。
ですが、乾いた靴がカビるのは空気が動いてないところに、湿気が集まるからになるんですね。