家のプランが決まらない!
もみの木ハウスの家の場合、打ち合わせがあまりありません。
それは、最初の段階でお客さんの情報をしっかりと聞き取り、その上でプランとプレゼンをしているからになります。
普通の会社の場合、お客さんの情報を聞き取ると言うよりは、とりあえずプランを作ります。
いわゆる「たたき台」と言うモノを出してから、そこからプランを詰めて行く方式をとっています。
ですので、プラン打ち合わせを5回も6回もやる事になりますが、下手すると10回やっても決まらないケースもある!
それは、設計士による「専門的な他者目線」言い換えると「客観的想像」が圧倒的に足りていないからになる!
お客さんは建築に関して素人になります。
だからこそ、お客さんなんですね!
洋服で例えると、人は自分の好きな服は選べても自分に似合う服を選ぶ事は難しいです。
特に普段着ではなく、TPOを意識しながら自分に似合う服を選ぶのは、困難を極めると思います。
更に言えば、そこに予算の関係も出てくる訳でして、そうなってくると普通の人は冷静な判断は難しい事になります。
だからこそ、客観的に想像のできるコーディネーターと言う仕事があるんですね!
お客さんが選んだ服を何でもかんでも「良いですね!お似合いですよ」って買わせる方向に向かせる店員はコーディネーターではなく、営業マンと言うんです!
つまり、営業を意識しすぎている設計士のプランは設計士の客観力やデザイン力や建築知識が発揮できていない訳でして、どうにもトキメクプランと言うのは出てきずらい感じになる。
そうなると、最後はお客さんの根負けによる「たたき台プラスα」の極々普通の家に落ち着く訳でございます(笑)
人生最大の投資が、それで本当に良いのか?と言う話になると思います。
自分の場合は、お客さんの情報を正確に収集する事をまず第一に考えていまして、そこに関しては時間をかけさせてもらいます。
聞き取った情報が正確ではなかったりすると、間違った意図でプランを作成する事になるからですね。
結婚式に行く服なのか?お葬式に行く服なのかを間違うと、選択を誤ると言うことです(笑)
そうして集めた個人情報に、敷地の情報、お金の状況を加味した上で「お客さんにどんな生活をしてほしいか」の意図を付け加えて自分はプラン作成をしています。
ですので、打ち合わせの回数が普通の会社と比べると少ないのだと思います。
お客さんに「リビングは何畳がよろしいでしょうか?」と言うレベルで設計をしていると、いつまでもプランは決まらないしお客さんの想像の上をいく事は出来ないんだよねって話でした。
おしまい