無知無能無責任の集大成、打ち合わせについて
普通の家作りの場合、約半年は週末がほとんど潰れると考えた方が良い!
それは「打ち合わせ」と言うお客さんと住宅会社で作る家の擦り合わせがあるからです。
普通の会社は、打ち合わせをしないと家造りが進みません!
つまり、お客さんに家の性能から外壁の色や内装の一つ一つまで決めて貰わないといけない訳です(汗)
これは、クレーム対策で始まった事だと理解しています。
要するに「お客さんに選ばせてお客さんに責任を押し付けよう」と言う制度になります。
別に、これをダメだと言っている訳では無いけれど、この制度は年間数千棟を建てるハウスメーカーがスタッフの質に関係なくクレームが起きない様に作った仕組みでございます。
これを、町の工務店の様な年間10棟以下の住宅会社まで、かなり前から取り入れている!
それによって、何が起きているか?
「本当に住まう家族の事を思った良い家は少なくなった」と言う事だと思います。
正直言って、お客さんは素人でして、しかも家を建てるのは初めての方が多いと思います。
素人の言う事をなるべく取り入れて、素材まで素人に選ばせると言う事は、車を買いに行って「ブレーキどれにしますか?アクセルはあった方が良いと思いますよ」みたいな打ち合わせをしている様なものです。
結論言うと「危なくない?」と言う事ですね。
極稀に、お客さんの発想力がすごくて良い方向に化学反応が起き、斬新かつ新鮮な家ができないとも限りませんが、そんなのは10万棟に1棟くらいでしょう。
そもそも、化学変化を起こらせようと思って住宅会社は打ち合わせをしている訳ではないですからね(汗)
住宅会社の担当さんは、何を考えながらお客さんと打ち合わせをしているかと言うと「なんでも良いから、早く決めてほしい」だと思います。
思いますと言うか、自分もハウスメーカー時代に実際そう思っておりました(汗)
黒歴史ですね(爆)
今のウチの家造りはどうか?
基本的には、打ち合わせはあまりありません。
もちろんプランを作る時や、契約の時にはしっかりお話をさせていただきますが、素材をどうするか?みたいな事はしません。
地域環境や住む人の状況等を加味して、こちらで決めています。
自分としては、お客さんの大切な時間を数百時間も浪費して決めてもらう様な事は無いんじゃないかな?と思います。
自分が選んだら2〜3時間で全てを決められる!
それは、自分が建築に携わって20年以上やってますから、状況判断能力と素材や施工の知識が既にあるからですね。
どう考えるかは、建てる人だと思います。
自分で選びたい人も居るだろうからですね!
自分だったら、車を買うのに選びたいのは、色とオプション(付帯工事)くらいだと思います。
イヤ!正直言って全部お任せしたいです(笑)
面倒くさいし、変な事したら怖いし意味のないお金の使い方をしちゃいそうだらですね。
だから知識と技術を兼ね備えた信頼できる人からしか自分は車を買いません!
家も一緒じゃないかな?と言うお話でした。
おしまい