ゴール設定
仕事のゴール(目標)の設定は、各会社で色々です。
建設業の場合、基本的には「お客様の満足」が大切だと考えている会社が多いはずです?
ですので、多くの建設会社の仕事の目的は、お客様の住宅をしっかり造る事がゴールでしょう。
それが、間違った考え方ではないと思いますが、最高の考え方とも思いません。
自分の仕事は家を造る事ですが、ゴールはそこではないです。
自分の仕事のゴール(目標)は、「50年後の子供たちが豊かに生活できる環境をつくる事」です。
「いきなり凄い事言い出したぞ」と思う方も居るかもしれませんが、本音です。
正直な話、どんな家でも新築の住宅を購入したお客様は、誰でも嬉しいはずです。
そんな事は、当たり前の事であって目標にする事ではありません。
では、なんで自分のゴールが「お客様の満足」ではなくて、
「50年後の子供たちが豊かに生活できる環境をつくる事」
なのかと言うと、大げさではなく日本の未来が心配だからです。
日本の木造住宅の寿命は平均67年だそうですが、建て替えをする平均は40年くらいだそうです。
という事は、1世代に1回家を建て替えるって事になります。
日本の男性の生涯賃金は、平均で約2億円くらいらしいです。(今のところは、、、(汗))
生涯賃金2億円で、住宅に約4千万円以上(メンテナンス費込み)支出している訳です。
それって、もったいなくないですか?と自分は思います。
それが、相場の3倍解体されない住宅だったとすると。
単純な話、1世代目は苦労しますが、2世代目3世代目はメンテナンス費を差し引ても3000万円
分豊かに生活出来るって事です。
それって、2世代目3世代目は1世代目よりも、月の給与が大体7万円少なくても、
1世代目と同じ生活水準で生活が出来るって事です。
それって凄くないですか??
ちなみに、イタリアの平均年収は日本の平均年収の半分以下ですが、日本人より豊かな生活を
送ると聞いたことがあります。
それは、住宅の寿命と大きく関わっているんじゃないか?と自分は思います。
そもそも、日本人は物を大切にする国民です。
でも、住宅も含めてなぜか物を大切にしない人が多い!!
それは、その物が金額の問題だけではなく「大切にする価値が無い物」
だと心の奥底でわかっているからなんだと思います。
ですので、自分の仕事は世代を超えて「大切にする価値の有る家」を造る事です。
簡単な事ではありませんが、自分の造る「モミの木の家」は、
そう言った気持ちを込めた住宅になっています。
モミの木の家のお施主様も、そういった気持をもって大切に使ってくれている
お施主様ばかりで本当に感謝しています。ありがたいですね。
「物を大切にする気持ちは、大切にする価値の有る物造りから」ですね。
ゴールの設定の高さで、出来上がる物が大きく変わると思います。
ゴール設定は凄く大切な事です。