家事効率の良い家
時代によって住宅に求められる機能は変わって来ます。
昔の家は「来客」の為の家づくりでした。
ですので玄関を立派にして、さらには「客間」と言う部屋がありました。
昔は、色んな人が家に来られる機会があったからですね。
そして、そんな客間は家の中で一番環境の良い東側や南側にあり、住民は日の当たりが悪い場所で生活をする事になっていました(汗)
(昔の我が家がそうでした!)
そして、基本的には奥様は専業主婦と言うのが、前提の作りでして家事効率が悪くても奥さんの努力でどうにか回っていたと言う感じだと思います。
きっと、大変だったと思いますが(汗)
さて、今の時代に住宅には何を求められているのか?
自分が考えるのは「家事効率」が最重要だと考えています。
今の時代は、夫婦共働きが大半を占めていると実感するからですね。
もちろん、我が家も共働きになります。
自分も奥さんも昼間は仕事をしているわけでして、のんびりゆっくりと家の事をしていられる状態ではない!
ですから、家事は朝と夜と休日になる訳です。
普通にしていると、時間が足りませんから手が行き届かず家が荒れていく感じになる(汗)
これが俗に言う「日々の生活に追われる」と言う状態だと思われます。
そうならない為にも、普段の家事は効率よくこなせる間取りが必要になる訳ですね。
だから「掃除がしやすい」とか「洗濯物をどこで洗って、どこで干して、どこに収納するか?」が明確になっているとか「生活雑貨やストックをどこに収納して、在庫の有無が一目でわかる」とかが結構重要な要素なんだと思います。
家事がやりやすいとか、効率が良いってとても大事な事で、簡単な作業は人は先送りにしない傾向にあります。
逆に、難しい作業や面倒な作業は人は先送りにします。
夏休みの宿題が終わらないのはこの原理になりますね(笑)
ですから、家事効率の良い家は、家事を先送りにしないから家は荒れて行かなくなるし、作業スピードは速いしクオリティも高い事になります。
それを昔の家の間取りでやれと言われても、中々難しいでしょ?
家事が上手くいっていないお家の場合は、「奥さんが頑張っていない!」のではなくて「間取り」つまり「システムエラー」なんだと思います。
世の女性達は自分達が想像しているよりも、遥か上を行く努力をしています。
家事に育児に仕事ですからね!
それを、サポート出来る間取りが今の時代の家作りなんだと自分は考えています。
おしまい